✔ 介護の仕事は好きだけど、収入が不安定で将来が見えない
✔ 車を買い替えたいけど、仕事に使うのにためらってしまう
✔ もっと“予防”に関われたら、地域にも自分にもいい気がする
そんな「介護の現場にいるからこそ、感じるモヤモヤ」に、島暮らしFPの藤岡が向き合ってみました。
この記事では:
✅ 周防大島の介護現場のリアル
✅ 介護職に“ひと工夫”を加える副業の考え方
✅ 目指すのは「介護されない体づくり」への関わり方
✅ 実際にできる副業モデルと収益イメージ
✅ 地域課題と自分の働き方をつなげるヒント
を、やさしく、現実的に並べていきます。
✅ 結論(Point)|介護職に“ひと工夫”を加えると、地域課題が副業になる
介護の仕事は、誰かの生活を支える大切な仕事。
でも、現場にいると「このままでいいのかな…」と感じる瞬間もありますよね。
- 収入が安定しない
- 移動に使う車の買い替えすらためらう
- 制度に縛られて、やりたいことができない
だからこそ、“ひと工夫”が必要なんです。
それは、介護の「前」に関わること。
つまり、“介護されない体づくり”に関わる副業です。
🔍 理由(Reason)|介護保険の仕事は、今“底が見えている”
最近、こんな声を聞きました:
「介護の財源だけでは、車を買い替えるのもためらう」
「制度の中だけで動いていると、やりがいはあっても生活が苦しい」
「もっと“予防”に関われたら、地域にも自分にもいいのに」
これは、周防大島だけの話ではありません。
全国の介護現場で、同じような悩みが広がっています。
制度に守られているようで、実は縛られている。
だからこそ、制度の“外”にある働き方を考える必要があるんです。
🧳 具体例(Example)|“介護されない体づくり”に関わる副業って?
たとえば、こんな副業があります:
副業の例 | 内容 | 月収の目安 |
---|---|---|
リハビリ体操教室 | 高齢者向けの予防運動を週1回開催 | 月1万〜3万円(参加費+助成) |
健康相談サポート | 食事・運動・生活習慣のアドバイス | 月2万〜5万円(個別相談+資料販売) |
介護予防イベント企画 | 地域の集まりで講座や体験会を開催 | 月3万〜8万円(自治体連携あり) |
これらは、介護の「前」に関わる仕事。
つまり、“介護されない体”をつくるサポートです。
🧭 Point|介護職に“ひと工夫”を加えると、地域課題が副業になる
- 介護の現場で培った知識と経験
- 地域の高齢者とのつながり
- 自分の空き時間とペースに合わせた働き方
これらを活かせば、“介護の前”に関わる副業ができるんです。
そしてそれは、地域の課題を整えることにもつながる。
まさに、「整える副業」です。
🧩 周防大島のリアル|介護現場の“今”と“これから”
周防大島では、こんな現状があります:
- 高齢化率:約60%(全国平均の約1.5倍)
- 介護施設の人手不足が深刻
- 社協の予算も限られていて、事業の継続が不安定
- 介護タクシーが爆発的人気
つまり、“介護される人”が増えているのに、“支える人”が足りない。
そして、制度の中だけでは、もう回らなくなってきている。
だからこそ、“予防”に関わる副業が求められているんです。
💼 副業モデルと収益イメージ【FP視点で整理】
スタイル | 月収 | 特徴 |
---|---|---|
リハビリ体操教室 | 1〜3万円 | 週1回/地域の集会所で開催/参加費+助成金 |
健康相談サポート | 2〜5万円 | 個別相談/資料販売/オンライン対応も可 |
介護予防イベント企画 | 3〜8万円 | 自治体・社協と連携/講座・体験会を開催 |
介護タクシー兼業(現時点では独占業務に近い) | 5〜10万円以上可能 | 送迎+健康チェック/2種免許が必要 |
➡ どれも、介護職の経験を活かせる副業です。
🧭 始め方ステップ【やさしく6ステップ】
- 自分の得意分野を整理(運動? 食事? 会話?)
- 地域の集まりや社協に声をかけてみる
- 小さなイベントや相談会を試してみる
- 参加者の声を聞いて、内容をブラッシュアップ
- SNSやチラシでゆるく発信
- 収益化の仕組み(参加費・助成金・資料販売)を整える
📚 よくある質問
Q. 資格がないとできない?
→ 基本的には不要。ただし、運動指導や食事相談は、民間資格があると信頼度が上がります。
Q. 町の制度と連携できる?
→ 社協や定住対策課とつながれば、助成金や会場提供などの支援が受けられることも。
Q. トラブルが起きたら?
→ 事前に同意書や説明資料を用意しておくと安心。保険加入も検討しましょう。
🌿この副業の魅力
介護の仕事って、ほんとうに尊いです。
でも、制度の中だけで動いていると、どうしても限界がある。
だからこそ、“ひと工夫”を加えて、制度の外にも働き方を広げる。
それが、提案したい副業のかたちです。
- 地域の人に感謝される
- 自分のペースで働ける
- 収入も少しずつ整っていく
そんな副業、ひとつくらいあってもいいと思うんです。
🚕 介護タクシー×健康相談|“移動”と“整え”をセットにする新しい副業のかたち
「介護タクシーのニーズが爆増中。でも収益化が難しいって聞いた…」
「高齢者の送迎だけじゃなくて、ちょっとした相談にも乗れるといいな」
「自分は医療職じゃないけど、生活の整え方なら寄り添える気がする」
そんな“整える移動サービス”を、副業モデルとしてやさしく紐解いてみます。
✅ 結論(Point)|介護タクシーに“健康相談”を組み合わせると、地域に感謝されて収益も安定する
送迎だけだと単価が限られる。
でも、その移動時間でちょっとした相談や記録サポートを加えると、「あの人に頼めてよかった」が生まれる。
実際、周防大島では…
- 介護タクシーがひっぱりだこ:通院・買い物・行政手続き・リハビリに大活躍
- 会話不足・情報過多な高齢者が多い:「健康本読んだけど何が本当かわからん」
- ちょっと聞ける人=暮らしの安心につながる
➡ 送り届けるだけじゃなく、“整えて届ける”。これが、できる副業のかたち。
🔍 理由(Reason)|周防大島の高齢者が今、困っているのは「移動」と「ちょっとした不安」
- 車を手放した → バスは本数が少ない/乗り継ぎも難しい
- 通院は家族に頼っていた → 今は遠方に住んでる/気兼ねする
- 介護認定がまだ → 移動も生活も「自己責任」扱いに
- 健康が不安 → 検査の結果だけ渡されて、何をすればいいかわからない
だからこそ、「運んでくれる人」より「ちょっと話を聞いてくれる人」が喜ばれるんです。
🧳 具体例(Example)|こんな仕事の流れで収益が生まれる
💼 例①:通院送迎+健康メモ代行
- お客さんを病院へ送る
- 医師の説明を横で聞いて、帰宅後にわかりやすくメモする
- 「これやっといてください」系の書類や薬の確認も一緒に
➡ 単価:送迎3,000円+メモ代行1,000円=1回4,000円
💼 例②:買い物同行+生活相談
- スーパーへ一緒に行く(リハビリ兼ねて歩く)
- 食べ過ぎ・足りなさすぎをゆるく整える
- 帰宅後に「今日の食事メモ」や「体調ノート」のつけ方を説明
➡ 単価:同行2,000円+相談1,000円=1回3,000円
🧭 Point|“届ける+整える”を一緒にすると、無理なく、喜ばれる
この働き方は、すごく静かだけど、すごく意味があります。
- 高齢者は「聞ける人」が欲しい
- 「運ぶついでに寄り添える」
- 場所も、時間も、ライフスタイルも、自分で決められる
そして、収益も少しずつ整ってくる。
💼 FP視点で考える収益モデル
1回のサービス | 単価 | 月収目安(週5件) |
---|---|---|
送迎のみ | 3,000円 | 60,000円 |
送迎+相談 | 4,000円 | 80,000円 |
送迎+相談+FPアドバイス | 5,000円 | 100,000円 |
※2種免許取得と送迎車両の維持費は考慮が必要ですが、地域とのつながり→継続依頼→定期収入になっていく可能性があります。
🧭 始め方ステップ【ゆるく6ステップ】
- 2種免許があるか確認(なければ取得も可能)
- 車の整備と営業届け出(管轄の運輸支局へ)
- SNSやご近所に「こんなことやってます」発信
- 1件目は家族・知人にお願いして練習兼ねて
- 写真・メモ・やり取りのフォーマットを整える
- 少しずつ「相談」部分を広げて、副業化していく(行政手続きなどは資格がいります)
📚 よくある質問
Q. 医療資格がなくても健康相談していい?
→ はい。ただし「治療や診断」はNG。生活の整え・予防・記録支援など“寄り添う視点”であれば問題ありません。
Q. 収益化はどうする?
→ 個人契約(現金・振込)/SNSからの申し込み/行政連携も可能です。価格表や同意書を用意しておくと安心。
🌿 島の“余白”に、副業という選択を
介護タクシーという“移動の仕事”。
健康相談という“整えの仕事”。
このふたつをつなげると、地域の“ちょっとした不安”が静かに減っていきます。
ぼくはそれを、「整える副業」と呼んでいます。
✅ 結論(Point)|島の集客は「人との距離感」と「余白」を活かすのがコツ
都会のように“数”で勝負するのではなく、島では**“関係性”と“物語性”が集客の鍵になります。
SNSやチラシも使えるけど、「誰が言ってるか」「どんな背景があるか」が伝わると、ぐっと反応が変わります。
🔍 理由(Reason)|島には“人が少ない”代わりに“つながりが濃い”という強みがある
- 島では「誰がやってるか」がすぐ伝わる
- 口コミがゆっくりだけど、深く広がる
- 情報が少ないからこそ、“ちゃんと届く”
➡ だからこそ、**“顔が見える発信”と“物語のある集客”**が効くんです。
🧳 具体例(Example)|島でできる集客術10選
集客術 | 内容 | ポイント |
---|---|---|
① ご近所チラシ | 手書き+写真入りでポスト投函 | 「誰がやってるか」が伝わると反応率UP |
② 島内LINEグループ | 地域のLINEグループで告知 | 既存のつながりを活用。即レスもあり |
③ 道の駅ポップ | 道の駅や産直にチラシ設置 | 観光客にも届く。QRコードで誘導を |
④ 島内ラジオ出演 | 地元FMや町の広報で紹介 | 声で伝えると“人柄”が伝わる |
⑤ 島のSNSアカウント | #周防大島 #島暮らし などで発信 | 写真映え+物語性があると拡散されやすい |
⑥ 島のイベント出店 | みかん祭り/漁港市などに出店 | 「顔を見てもらう」ことで信頼が生まれる |
⑦ 空き家バンク連携 | 空き家管理やDIYとセットで発信 | 地域課題と副業をつなげる導線に |
⑧ 島内新聞・回覧板 | 地域の回覧板やミニ新聞に掲載 | 高齢者層にも届く。信頼性が高い |
⑨ 島の人紹介型ブログ | 「○○さんがやってる○○」と紹介 | 人を軸にすると“応援される”集客に |
⑩ 島の“おすそわけ”文化 | 体験や商品を「ちょっと渡す」 | 口コミの起点になる。信頼が広がる |
🧭 Point|島の集客は「関係性」と「物語性」でじわじわ広がる
都会のように広告を打って一気に集めるのではなく、島では**“誰かに話したくなる”ような集客**が効きます。
- 「あの人がやってるなら行ってみよう」
- 「なんか面白そうだから、誰かに教えたい」
- 「ちょっと気になるから、見に行ってみよう」
そんな“ゆるい興味”が、島では強いんです。