✔ 島で家庭菜園を始めたいけど、何が育つの?
✔ 異常気象が増えてるけど、野菜ってちゃんと育つ?
✔ ミカン畑をオリーブ畑にするって聞いたけど、ほんと?
そんな「島で育てるってどうなの?」という疑問に、
周防大島在住15年の藤岡が、島の気候と野菜の相性、そしてこれからの育て方をやさしく解説します。
✅ 結論|周防大島は“育てやすい島”。でも、気候変化に合わせた工夫が必要
周防大島は、瀬戸内海に浮かぶ温暖な島。
年間平均気温は約15.5℃で、冬も雪がほとんど降らず、野菜が育ちやすい環境です。
でも最近は、異常気象や猛暑、長雨などが増えていて、「昔と同じ育て方」ではうまくいかないことも。
だからこそ、島の強みを活かしつつ、気候変化に対応した“育て方の工夫”が必要なんです。
🏝 周防大島の気候と“育てやすさ”の理由
特徴 | 内容 |
---|---|
温暖 | 年間平均気温15.5℃。冬でも霜が少なく、露地栽培がしやすい |
日照 | 晴れの日が多く、光合成が進みやすい。果菜類に向いている |
海風 | 潮風がミネラルを運び、土壌に自然の栄養が加わる |
降水 | 台風や大雨はあるが、年間降水量は安定傾向 |
つまり、「育てやすいけど、油断は禁物」な島なんです。
🧳 島の気候に合う野菜ベスト5【実例つき】
🥒 ① トマト・ナス・ピーマン(夏野菜)
- 日照が多く、温暖な気候にぴったり
- ただし猛暑日には遮光ネットや午前中の水やりが必要
➡ 午前中の光合成が活発な時間帯に育てるのがコツ
🥬 ② サラダ菜・枝豆・ニンジン(春〜初夏)
- 春の気温が安定している年は育てやすい
- ただし、春の寒暖差や霜には注意
➡ プランターなら室内育苗→屋外移動が安心
🍋 ③ レモン(果樹)
- 実は育成が早く、島の気候に合っている
- 海風と日照が果実の香りと酸味を引き出す
➡ みかん畑の一部をレモンに転換する農家も増加中
🫒 ④ オリーブ(果樹)
- 瀬戸内の乾燥気味な気候に適している
- ミカン畑の後継作物として注目されている
➡ 高齢化で減ったミカン畑をオリーブ畑にする動きも
🍠 ⑤ サツマイモ・里芋(根菜)
- 土壌が水はけ良好な場所では育てやすい
- 台風前には収穫を早めるなどの工夫が必要
➡ 高畝+防鳥ネットで鳥害・水害対策を
🌦 温暖化・異常気象への“育て方の工夫”
気象リスク | 対策 |
---|---|
猛暑日 | 午前中だけ日光に当てる/遮光ネットを使う |
長雨・曇天 | 植物育成ライトで補光/お酢スプレーで活性化 |
台風 | 高畝+防風ネット/鉢植えは室内へ避難 |
渇水 | 雨水タンクで水を確保/朝夕の水やりを徹底 |
➡ 「育て方を変える」ことで、気候変化にも対応できます。
🏡 ミカン畑→オリーブ畑という選択肢
周防大島は“みかんの島”として知られています。
でも、高齢化や収益性の課題から、みかん畑の維持が難しくなっているという声も。
そこで注目されているのが、オリーブへの転換。
- オリーブは乾燥に強く、温暖な気候に合う
- 加工品(オイル・塩漬け)で収益化しやすい
- 観光資源としても活用できる
➡ 実際に、ミカン畑をオリーブ畑に変える農家も出てきています
🧭 家庭菜園の始め方ステップ【島暮らし版】
- 日当たりと風通しを確認
→ 海風が強い場所は防風ネットを設置 - 育てたい野菜を選ぶ
→ トマト・レモン・オリーブなど“島向き”からスタート - プランターか畑かを決める
→ 畑なら高畝+鳥害対策を。プランターなら移動が楽 - 異常気象対策をセットで考える
→ 遮光ネット/雨水タンク/育成ライトなど - 収穫後の活用も考える
→ 加工・販売・おすそ分けで“つながり”が生まれる
🌿 島の余白に、育てるという選択を
家庭菜園は、ただ野菜を育てるだけじゃありません。
それは、季節を感じること。自分のペースで暮らすこと。誰かとつながること。
そして周防大島には:
- 育てやすい気候
- 畑の余白
- つながりの文化
が、ちゃんと残っています。
✅ 秘密情報|ルビーバジルは「ただ育てるだけで目立つ」副業向き野菜。周防大島なら売り場も加工ルートもある
- 実際に育ててみたらめちゃくちゃ簡単
- 見た目が派手で、道の駅の棚でも圧倒的に目立つ
- ジャムや塩漬けなど加工品にも展開できて6次産業化も夢じゃない
- 周防大島にはジャム専門店や加工所もある=販路がある
つまり、育てる→売る→加工する→ブランド化する、が島内で完結する野菜なんです。
🔍 なぜルビーバジル?その理由
🌿 育てやすさが桁違い
- 種まきから約30日で収穫OK
- 害虫少なめ/水やりさえすれば元気に育つ
- プランターでも地植えでもイケる
- 冬はビニール温室 or 室内で管理すれば越冬も可能
➡ 初心者でも成功率99%。失敗の方が難しいくらいです。
🎨 見た目が売れる
- 赤紫の葉っぱが棚の中で圧倒的な存在感
- 「これ何!?」と絶対に聞かれるレベル
- スーパーではまず見かけない=希少価値あり
「育てるだけで売れる可能性が高い」って、なかなかないですよ。
🧴 加工が楽しい&収益に化ける
例えばこんな感じ
加工品 | 内容 | 価格帯 |
---|---|---|
バジルソルト | 乾燥葉+塩 | 500円〜800円 |
ハーブピクルス | 彩りと香り担当 | 600円〜1,000円 |
ルビーバジルペースト | 面白いイタリアンに | 700円〜1,200円 |
1袋200円の葉っぱが“瓶”になると4〜5倍に。ワンチャンス狙うには十分な変身力です。
🏡 周防大島なら“売り場と加工力”が揃ってる
- 道の駅(オレンジロード・竜崎温泉)の店頭で、映える野菜は売れやすい
- ジャムズガーデンなどジャム専門店が存在する
- 島内に加工所(農産物加工支援室)もある=委託加工も可能
“映え”と“収益”が並ぶって、実は珍しいです。
🍋 野イチゴとレモンも副業素材としてアリ
🍓 野イチゴ
- 島の法面や空き地で自生している
- 甘みより香りが強い=ジャムにすると個性が際立つ
- 栽培しておすそわけ → 魅力が広がる
🍋 レモン
- 周防大島はレモン育成が早い!実際2年で収穫も可能
- 病害虫に強く、見た目がきれい
- ジャム・ピクルス・ドリンクに使える汎用性が高い
「うちの庭でレモンが2年で実ったとき、『意外といけるやん』ってなりました。しかも1本で30個以上。」
➡ 果樹は育てる副業の“中期型”としてぴったり。
💼 副業モデルとしてどう収益化する?
ステップ | 方法 | 月収イメージ |
---|---|---|
育てる | プランター3〜5個/家庭菜園 | 自家消費+出荷用に分ける |
売る | 道の駅・直売所/SNS販売 | 月5,000円〜10,000円(袋売り) |
加工する | バジル塩/ジャム/ピクルス | 月10,000円〜30,000円(瓶売り) |
ブランド化 | 自分の農園名/ラベル展開 | 月30,000円以上も現実的 |
家庭菜園の延長線としては“破格”の伸びしろ。
🧭 始め方ステップ【初心者向けルート】
- ネットで種を入手(ルビーバジルは数百円)
- プランターと土を準備(1つあたり500円〜1,000円)
- 日当たりの良い場所に設置(南向きがおすすめ)
- 毎日軽く水やり。1か月後に収穫
- 道の駅/ご近所に「これ育てました」報告
- 試しに袋詰め→販売→加工品へ展開