こんな悩みを解決できる記事になっています!
新NISAをはじめて、商品を選ぼうと思ったときに為替(かわせ)ヘッジというものを目にしませんか?
読み方もわからない上に何のことか全く分からないけれど、『無し』の商品の方が多いなという感じでしょうか。
しかし、為替ヘッジを理解すると新NISA運用においての根本的な仕組みが理解できます。
できるだけかみ砕いて解説しますので良かったら読んでみてください。
月収30万円の貧乏サラリーマン
2024年から新NISAに挑戦 猛勉強継続してます。
副業のまとめサイトライターの経験を活かし、わかりやすい記事を投稿します。
地方住まい:ファイナンシャルプランナー2級:保険募集代理人
為替(かわせ)とは
為替(かわせ)とは、お金を取り替えることですが、それだけではわかりにくいかもしれません。
そこで、お金を取り替えることを、他のものに置き換えて考えてみましょう。
例えば、ケーキを取り替えることにしましょう。あなたは、ショートケーキが好きですが、夫はモンブランが好きです。
ある時あなたは、ショートケーキを持っているけど、モンブランが食べたいです。夫は、モンブランを持っているけど、ショートケーキが食べたいです。そこで、あなたと夫は、ショートケーキとモンブランを取り替えることにします。これが、ケーキの為替(取り替え)です。
お金の為替も、同じように、自分の持っているお金と、欲しいお金を取り替えることです。ただし、ケーキの場合は、ショートケーキとモンブランの価値は同じだと考えられますが、お金の場合は、国によって価値が違います。
例えば、日本円とアメリカドルの価値は同じではありません。
ということで、お金の為替は、ケーキの為替よりも少し複雑になります。
為替が複雑な理由
結論から言うと、国単位で需要と供給のバランスを調整しているからです。
簡単に考えてみましょう。
どちらが多い比率で購入されるかで円とドルの価値が変化するということです。
もちろんこんな単純な理由だけではありませんが、為替は日々変わっていますのでかなり複雑だということを覚えておいてくださいね。
為替ヘッジとは?
ヘッジとは英語で『避ける』を意味します。
つまり、為替の変化を避けるという意味ですね。
為替ヘッジありなら、日本円で日本の株を運用するのと同様に、外国株も日本株を運用しているようなスタンスです。
株価の上下を考えることが複雑な資産運用なのに、さらにお金の価値の上下も考えたくない人には効果的です。
ここまでのおさらい
為替ヘッジありの主要ファンド
ネット証券で扱っているつみたて投資枠の主要な商品は
このような商品です。
上3つは信託報酬も0.2%代で比較的お手ごろですが実はあまり人気がありません。
なぜでしょうか?
人気がない理由
理由は3点です。
- 現時点でドルが強く円が弱い:投資信託は通常、複数の通貨で構成されます。しかし、現在の市場環境では、ドルが強く円が弱いため、円建ての投資信託は価値が下がりやすいです。
- 利益率が低い:為替ヘッジを行うと、通常、投資のリターンが低下します。これは為替の変化によった収益が見込めないからです。
- 為替ヘッジをするための費用が盛り込まれている:為替ヘッジを行うためには、追加の費用が必要です。これらの費用は、投資信託の運用費用に含まれ、結果的に投資家のリターンを減少させます。
為替ヘッジありとなしで比較してみよう
今回はたわらノーロード 先進国株式の為替ヘッジありと無しを比較してみましょう。
この商品は、為替ヘッジ無しを取り扱う機関が多く、ろうきんさんや、第一生命さんでもつみたてできます。
まずは同じ部分を考えましょう。
ここからのデータは日本経済新聞社のデータベースより引用させていただいてます。
組み入れ上位銘柄
銘柄 | 国・地域 | 組入比率 |
アップル | 米国 | 5.18% |
マイクロソフト | 米国 | 4.28% |
アマゾン | 米国 | 2.24% |
エヌビディア | 米国 | 2.05% |
アルファベット(Google) | 米国 | 1.51% |
アルファベット(Google) | 米国 | 1.36% |
テスラ | 米国 | 1.36% |
メタ(Facebook) | 米国 | 1.3% |
エクソン | 米国 | 0.93% |
ユナイテッドヘルス | 米国 | 0.92% |
為替ヘッジあるかないかの違いだけなので構成は同じです。
上位銘柄はアメリカが独占しているので、円とドルの為替が発生します。
つまり、為替の影響を強く受けるということですね。
国別配分比率
国別比率も圧倒的にアメリカです。
しつこいようですが、為替の影響を強く受けます。
同じ条件下で比較するのは為替ヘッジありか、なしかこの部分のみです。
比較できる点を3つとりあげます。
コスト
為替ヘッジあり | 0.22% |
為替ヘッジなし | 0.09889% |
為替ヘッジ手数料分の差が出てきます。
倍以上の差ということはかなり手間がかかっているということですね。
リターンとリスク
リターン(5年) | リスク(5年) | |
為替ヘッジあり | +61.41% | 16.58% |
為替ヘッジなし | +142.21% | 17.22% |
為替ヘッジありでリターンが下がるのは仕方ないと思いますが、リスクがほとんど変わらないという結果に。
これだとリスクが上がったとしても為替ヘッジ無しを選択しますね。
チャート
1年間の月ごとのチャートです。
円安の影響が出てしまい差は一目瞭然です。
新NISAは長期的な運用ですので、この先を考えるとどうなるかはわかりませんが、今のところ為替ヘッジありのほうが不利ですね。
まとめ
結論として為替は今後どうなるかはわかりません。
もし円が高くなる可能性があるならば、円安でブースト利益を得ていたS&P500のような商品のパフォーマンスが下がる可能性があるため、為替ヘッジありの商品に切り替えるのもありです。
来月1ドル100円になるならば、為替ヘッジありの商品を選んで良かったなと思うはずです。
また、どちらにしても海外株は現時点で確実に伸びているので少しでもリスクを減らしたい人には為替ヘッジありの商品も良いと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。